多摩動物園の人気者「ジプシー」 |
ハーモニカを吹くオランウータンをご存知ですか?
多摩動物公園で飼育されている「ジプシー」という名のおばあさんオランウータンです。
心やさしい好奇心いっぱい性格のようで、ハーモニカも何気なく興味をもって一ヶ月位ですっかりお気に入りの遊び道具になったようです。
実際にハーモニカを吹いている様子を公式サイトの動画で見ることができます。
TokyoZooNet
http://www.tokyo-zoo.net/movie/information/0405_01/index.html
この「ジプシー」が2015年度の小学校の国語の教科書に登場するそうです。
黒鳥英俊職員(現・上野動物園教育普及係)の書いた『オランウータンのジプシー』(ポプラ社)から、その最終章「ジプシーとの約束」が来年度の小6国語教科書に掲載されます。出典 — 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) September 4, 2014
2月7日(土曜日)、大阪府箕面市のグリーンホールで、黒鳥英俊さんによるトークショーも開催されたようです。
出典 みのおNOW |
どんなお話?
「ジプシーとの約束」は、「オランウータンのジプシー (ポプラ社ノンフィクション)」の最終章を教科書用に手直ししたもので、オランウータンを通して環境保護などを訴える内容となっています。ボルネオにおける「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」の「吊り橋プロジェクト」という取り組みについて触れています。
ボルネオ島の熱帯雨林の森にはオランウータンがたくさん生息してきたのですが、アブラヤシの伐採によって森が減り、2006年までの100年間で生息数が90%〜95%も減少してしまいました。
アブラヤシから取れるパーム油は、植物油脂の中でも生産量が世界一となっていてオリーブ油やヤシ油などよりも大量に生産されています。チョコレートなどのお菓子や、あぶらあげ、洗剤など、生活のあらゆる場面で使用されており、輸入大国日本にも大きく関係するものです。パーム油の85%は、食用に使われていますので、わたしたち人間は、ボルネオの森を「食べている」といっても過言ではありません。
オランウータンやそのほかの多様な生き物を守るために活動している彼らの取り組みをぜひ知ってください。
「吊り橋プロジェクト」だけでなく「緑の回廊プロジェクト」という取り組みについても知ることができる動画をご案内しておきます。
ボルネオ保全トラスト・ジャパン「ボルネオ緑の回廊」
WWFジャパンもボルネオの保全に取り組んでいます。
WWFジャパン「ハート・オブ・ボルネオ 」
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